川杉安美(綱島教会牧師)
メッセージ: 飼い葉桶に
ごきげんいかがですか。綱島教会の川杉安美です。
クリスマスシーズンを過ごしています。今日も、イエス・キリストの誕生のことをご一緒に考えたいと思います。
イエスが誕生されたのは、旅先でのことでした。母マリアは、もうだいぶお腹も大きくなって、子供が生まれる日も近づいていました。そんな時、当時ユダヤ地方を支配していたローマ皇帝から、住民登録をするようにという命令が出ます。当時の住民登録のやり方に従って、マリアと夫ヨセフは、生活していたナザレという町から、登録をするベツレヘムという町に、旅をしなければなりません。
ナザレからベツレヘムまで、直線距離にして70キロくらいあるでしょうか。そこを歩いて旅をするのです。何日かかかったはずです。そうして、ベツレヘムという町について、そこに滞在している時に、イエスが生まれます。その時のことを、聖書はこう記します。「彼らがベツレヘムにいるうちに、マリアは月が満ちて、初めての子を産み、布にくるんで飼い葉桶に寝かせた。宿屋には彼らの泊まる場所がなかったからである」(ルカ2:6-7)。
お産の時に、ちゃんとした部屋がなかったのです。それで、イエスは、家畜小屋で産まれ、家畜の餌を入れる飼い葉桶に寝かせられたというのです。そのようにクリスマスの出来事は、人知れず、ちゃんとした場所もない中で起こったのでした。しかし私たちは、そのイエス様をちゃんとお迎えしたいと思います。私たちの心の中心に、生活の中心に、しっかりとお迎えしたいものです。何よりもそれが、クリスマスをお祝いすることなのです。
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