風間義信(江古田教会牧師)
メッセージ: 裁き合わない
ごきげんいかがですか。江古田教会の風間義信です。
聖書の教えの中に、「隣人を自分のように愛しなさい。」というものがあります。そう言われなければならないほど、なかなかこれは難しい課題ではないでしょうか。なぜならば、どうしてもわたしたちは自己中心な者だからです。ですから、自分と合わない者を切ってしまったり、裁き合ったりしてしまいます。これこそ罪の中心といってもよいものです。だからこそ、イエス・キリストはここに身を投じてくださいました。実は、最初の言葉はそのキリストが、「どの掟が最も重要でしょうか」と尋ねられた時に答えられたものです。これができないわたしたちだからこそ、この出来ないわたしたちの罪の赦しのために、キリストは身代わりの死を遂げてくださいました。けれども、これは何もわたしのためだけではありません。
新約聖書のローマの信徒への手紙14章では「もう互いに裁き合わないようにしよう」とあります。なぜなら、「キリストはその兄弟のために死んでくださった」からです。そこには、この「キリストはその兄弟のために死んでくださった」ことから目を背けてしまう時、わたしたちは裁き合うという誘惑に陥っていくからではないでしょうか。すなわち、「もう互いに裁き合わないようにしよう」は人間関係のテクニックを教えるものではなく、わたしたちを生かす根幹に関わることだからです。
コントローラ
スマートフォンの方はこちらから再生(mp3形式)