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マルコ7章24-37節
「望み続けたその先に」


ところが、女は答えて言った。「主よ、しかし、食卓の下の小犬も、子供のパン屑はいただきます。」
(マルコ 7章28節)

 熱心に主イエスに願った女性に対する主イエスの最初のお答えは、そっけないものでした。それを聞いたこの女性は戸惑ったはずです。それでも彼女は、主イエスに対して、なおパン屑を求めます。自らが期待した反応が主イエスから得られなくても、彼女は失望せず主イエスに求め続けました。ここに彼女の信仰があります。その姿を主イエスはお認めになり、この女性の願いを聞き入れてくださいました。

 頑張った人の願いが真っ先にかなえられるべきである。それが世の中の常識なのかもしれません。その常識に基づいた計らいを、どこかで私たちも神に期待してしまうことがあるのです。身を粉にして神に仕えた自分の願いこそ、神は真っ先にかなえてくださるはずだ、と。しかし、その期待はしばしば裏切られます。それゆえに私たちは、戸惑うのです。

 自らの願いがかなえられることを神に期待するのがいけないのではありません。大切なことは、自らの期待とは違ってもなお、失望せずに求め続けることです。期待して、主イエスに求め続けることです。たとえあなたが期待するような結果が得られないときがあったとしても、神は御言葉をとおして、あなたを十分に満たしてくださいます。

 

 【祈り】

 あなたの言葉に私たちが期待し続けることができますようお守りください。

三輪 誠(浜松伝道所)

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