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箴言10章
「神に従う者は祝福される」


神に従う人の名は祝福され
神に逆らう者の名は朽ちる。
(箴言 10章7節)

 箴言は10章から本論に入ります。10章のテーマは、「神に従う者は祝福され、神に逆らう者は呪われる」です。イスラエルの賢者たちは、「知恵のある正しい行いが報われ、愚かで悪い行いが罰せられる」と信じていました。神がこの世を支配するのは、因果応報による、と考えていたのです。しかし、善人と思われる者が苦しみを受けて倒され、悪人と思われる者が満たされて栄える不条理が、私たちの生きる現実にはあります。

 主イエスは、因果応報を否定されます。神殿でいけにえをささげようとしていた人がローマ帝国の総督の命でその場で殺害されたことを伝えられた際、主イエスは言います。「あなたがたも悔い改めなければ、皆同じように滅びる」(ルカ13章3節)。神の目に善人などいません。善行をしているときに命を落としても、不思議ではありません。だからこそ、神の子が人の罪を肩代わりして、十字架でいけにえとならなければならなかったのです。

 そして、十字架によってこそ、「知恵のある正しい行いが報われ、愚かで悪い行いが罰せられる」ことになります。「知恵のある正しい行い」とは、自分の罪を認め、救いに至る唯一の道であるキリストを信じて救われることです。そこに祝福があります。

 

 【祈り】

 私たちの救い主が、私たちの思いを新しくし、私たちが神の御心に適って祝福されますように。

尾崎 純(東仙台教会)

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