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民数記14章
「後になって悔いてみせる身勝手さ」


「どうか、あなたの大きな慈しみのゆえに、また、エジプトからここに至るまで、この民を赦してこられたように、この民の罪を赦してください。」
(民数記 14章19節)

 約束の地の入り口まで到着したイスラエルの民でしたが、偵察隊の報告に恐れをなし、泣き言を言い、「エジプトへ帰ろう」とまで言い出します。神は神を信頼しない民に憤られます。もう何度も、イスラエルは神を試み、その声に聞き従おうとしませんでした。神は、この民を捨て、モーセをもってイスラエルよりも強大な国民としようと言われます。しかし、今回もモーセの執り成しによって、神は直ちに民を滅ぼすことはなさいませんでした。

 ただし彼らの不信の報いは小さくありませんでした。神は、民が荒れ野に進み、40年、罪を負って荒れ野に留まり、不信仰な世代が皆滅びなければならないと宣告します。

 宣告を聞いた民は深く嘆きました。そして彼らは自分たちの誤りを認め、今からでも神の意志に従って約束の地に攻め入ろうと言い出すのです。

 しかし、それもまた神の御心に背くことでした。神は時に応じて相応しく民を導きます。時にはその導きは裁きとなり、私たちに厳しいものと感じられることもあります。しかし、たとえそのとき苦難と感じても、神が共に進んでくださるところに進むのが神の民の進む道なのです。自分の思いではなく、神の御心の実現を願いましょう。

 

 【祈り】

 主よ、あなたの御心を示してください。私たちがきょう、その御心に従う者となれるようにしてください。

長田 詠喜(新所沢伝道所)

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