あなたが徒歩で行く者と競っても疲れるならどうして馬で行く者と争えようか。 (エレミヤ 12章5節) 神への愛と従順にもかかわらず、エレミヤを取り巻く状況は非常に難しいものでした。エレミヤが語る神の言葉は厳しい批判の言葉だったので、それを聞きたくない故郷の人びとは彼の命をねらうほどでした。 エレミヤが神に助けを求めたとき、神からの返答は「あなたが徒歩で行く者と競っても疲れるなら、どうして馬で行く者と争えようか」でした(5節)。これは、今の試練も、将来待ち構えていることに比べれば、些細なことに過ぎないということです。神は事実上、「今の状況が悪いと思うならば、これからさらに厳しい状態になったときにどう対応するつもりだ」と問い返しておられるのです。 祈りに対する神からの返答は、常に簡単な解決を与えるものとは限りません。しかし、神は人間の視野を遥かに超えた将来の見通しをもっておられます。人間の目には神の義に反するような事態にあっても、静かに神の導きを信じることが求められます。 厳しい状況の中でも、助けを求める祈りがすぐにかなえられないときでも、将来に見通しをもっておられる主に信頼して祈り続ける。それこそが、現実を突破する唯一の方法です。神は最も良いときに、必要な助けを与えてくださる方です。 【祈り】 神よ、最もふさわしいときに、最もよい方法で、わたしに必要な助けを与えてください。 金原 堅二(滋賀摂理教会)
神への愛と従順にもかかわらず、エレミヤを取り巻く状況は非常に難しいものでした。エレミヤが語る神の言葉は厳しい批判の言葉だったので、それを聞きたくない故郷の人びとは彼の命をねらうほどでした。
エレミヤが神に助けを求めたとき、神からの返答は「あなたが徒歩で行く者と競っても疲れるなら、どうして馬で行く者と争えようか」でした(5節)。これは、今の試練も、将来待ち構えていることに比べれば、些細なことに過ぎないということです。神は事実上、「今の状況が悪いと思うならば、これからさらに厳しい状態になったときにどう対応するつもりだ」と問い返しておられるのです。
祈りに対する神からの返答は、常に簡単な解決を与えるものとは限りません。しかし、神は人間の視野を遥かに超えた将来の見通しをもっておられます。人間の目には神の義に反するような事態にあっても、静かに神の導きを信じることが求められます。
厳しい状況の中でも、助けを求める祈りがすぐにかなえられないときでも、将来に見通しをもっておられる主に信頼して祈り続ける。それこそが、現実を突破する唯一の方法です。神は最も良いときに、必要な助けを与えてくださる方です。
【祈り】
神よ、最もふさわしいときに、最もよい方法で、わたしに必要な助けを与えてください。