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エレミヤ11章
「正しい裁きを神に求めて神に委ねる」


わたしに見させてください
あなたが彼らに復讐されるのを。
わたしは訴えをあなたに打ち明け
お任せします。
(エレミヤ 11章20節)

 エレミヤのメッセージは、民の罪を糾弾する厳しいものでした。そのため、民からの怒りを買い、彼は次第に孤立していきます。

 主が知らせてくださったので(18節)、エレミヤは故郷アナトトの人びとが自分の命をねらっていることを知りました(21節)。エレミヤは驚いたことでしょう。神に従って預言者の使命を果たしたばかりに、命をねらわれるほどの迫害をその身に受けるのです。

 エレミヤは「わたしに見させてください、あなたが彼らに復讐されるのを」と祈ります。これは復讐を祈っていますが、彼は決して怒りに身を任せて語ってはいません。復讐のための力を求めているのではありませんし、また、人の力によって報復できるものとも考えていません。

 エレミヤはただ、万軍の主に裁きを委ねています。預言者の言葉は包み隠さず神の御旨を語るものであるゆえに、時に孤立を招きます。彼はこの事態に動揺したかもしれませんが、しかし希望を見失うことはありません。神が共におられるからです。

 個人の激情に突き動かされるのではなく、正しい裁きを神に求めて、神の言葉に命を預ける。主を信じる人は、どのような事態にあっても、すべてを委ね切ることができます。

 

 【祈り】

 神よ、わたしの心を究め、訴えを聞き上げてください。あなたの正義をこの世界に現してください。

金原 堅二(滋賀摂理教会)

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