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マルコ6章14-29節
「その教えに喜んで耳を傾ける」


ヨハネは正しい聖なる人であることを知って、彼を恐れ、保護し、また、その教えを聞いて非常に当惑しながらも、なお喜んで耳を傾けていた…。
(マルコ 6章20節)

 ヘロデ王は、神の言葉に逆らう生活をしていましたが、ヨハネの教えに喜んで耳を傾けていました。「非常に当惑しながらも、なお」という表現から、ヘロデ王の複雑な心情が伝わります。ヘロデ王ほどではなくても、私たちも神の言葉に心を刺されて、辛いときがあると思います。聖書を読んで、また説教を聞いて、自分の罪を指摘され、悔い改めに導かれる。その過程で、「でも」「だって」と自己弁護したくなることもあるでしょう。「そんなこと言われても、この状況でどうしたらいいんだ」と、責任転嫁したくなるときもあるでしょう。

 それでもなお、喜んで耳を傾ける。神の言葉は、命を与える救いの言葉です。

 結局ヘロデ王は、自分の立場や見栄を優先し、ヨハネの首を切り落としてしまいます。喜んで耳を傾けていた神の言葉は、もはやヨハネの口から語られることはありません。そのとき、それしか道はなかったのだとヘロデ王は思ったかも知れません。

 私たちはどうでしょう。主イエスが救ってくださいました。ですから、ヘロデ王のようになるかもと怯える必要はありません。ただ主を信頼しましょう。神の言葉に、その教えに、喜んで耳を傾けましょう。そのとき、命に至る悔い改めに導かれます。

 

 【祈り】

 御言葉に心が痛むとき、その痛みも主がご存じであることを覚えさせてください。

長谷川 はるひ(新潟教会)

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