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エレミヤ5章
「正義を行い真実を求める者」


エルサレムの通りを巡り
よく見て、悟るがよい。
…ひとりでもいるか
正義を行い、真実を求める者が。
いれば、わたしはエルサレムを赦そう。
(エレミヤ 5章1節)

 神はエルサレムを救うために、ただ一人の正しい者を探されます。「ひとりでも」と1節にあるように、神はたった一人でも正しい人がいれば救おうと思われていたのです。神はどこまでも人びとの罪を赦そうとなさるお方ですが、人びとはこの神の恵みに気付くことはありませんでした。身分の低い人も高い人も、誰もが神の道を離れていました。預言者の言葉を無視したのです。

 罪には必ず結果が伴います。この章に登場する猛獣や遠くの国は、エルサレムやイスラエルを襲う国のたとえです。こうした国々を通して神は裁きをもたらします。

 このように罪に対する神の裁きは徹底しています。しかし、同時に、神は完全に滅ぼすことはなく、赦しの可能性を残されています。「わたしはお前たちを滅ぼし尽くしはしない」と(18節)。

 この神の赦しは、救い主、イエス・キリストにおいてより具体的な姿になりました。私たちは自分の力では神の裁きを招くものですが、キリストにあって滅ぼされはしないのです。

 この神のキリストを通しての憐れみに感謝し、罪人でありながら神を崇める者は幸いです。なぜなら、そのような私たちを神は正義を行い真実を求めるものだ、と言ってくださるのですから。

 

 【祈り】

 主よ、キリストにある恵みと幸いに心から感謝します。

小宮山 裕一(網島教会)

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