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エレミヤ6章
「民の中の金を試す預言者」


わたしはあなたをわが民の中に
金を試す者として立てた。
彼らの道を試し、知るがよい。
(エレミヤ 6章27節)

 前の2つの章に引き続き、迫り来る裁きを記します。主なる神は嘆いています。「誰に向かって語り、警告すれば、聞き入れるのだろうか。…見よ、主の言葉が彼らに臨んでも、それを侮り、受け入れようとしない」(10節)。ある旧約学者は、神に背き続け、契約を破り続けるイスラエルを「契約破棄のプロ」と呼んでいます。何かのプロになるのには血のにじむような努力が必要ですが、これなら誰でもプロになれそうです。しかし、その結果は主の裁きです。

 この裁きを行うために主なる神は外国の軍隊を用います。6節などで「万軍の主」という呼称が用いられていますが、神は諸外国をも治めておられるお方なのです。

 27節から30節は、預言者の働きを「試す者」としている興味深い箇所です。エレミヤは自らの働きを金の精錬士に召されたと思っていたのです。金から不純物を取り除くのがその仕事です。預言の火は金を練り清めることはできませんでした。そこでわかったのは金がいかに不純であるかということでした。

 時代が降り、神は救い主を地上に送られます。主イエスの血によりこの不純物だらけの者を聖なるものとしてくださったのです。

 

 【祈り】

 主よ、不純物だらけのこのわたしを聖なる者としてくださり、感謝します。

小宮山 裕一(網島教会)

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