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マルコ3章
「神の御心を行う人が神の家族」


「神の御心を行う人こそ、わたしの兄弟、姉妹、また母なのだ。」
(マルコ 3章35節)

 主イエスは三十歳ごろから公生涯、つまり福音宣教の生活へと入られました。それ以来、母マリアや兄弟たちとは離れた生活となっていたはずです。そんなある日に、母マリアと兄弟たちが、主イエスのところに会いにやって来ました。大勢の人が主イエスを取り囲んでいましたから、彼らは人に頼んで主イエスを呼ぼうとしました。その人が主イエスの所へと行き、母と兄弟たちが捜していることを伝えます。すると、主イエスは、自分の母や兄弟とは自分の周りにいる人びとであると言われたのです。

 33節の「わたしの母、わたしの兄弟とはだれか」との主イエスの言葉ですが、せっかく会いに来た家族に対してどこか突き放しているように聞こえ、冷たい感じさえ受けます。

 しかし、主イエスがここで言いたいことは血縁ではなく、主を信じる信仰こそが神の家族としてのしるしであるということなのです。

 主イエスこそが、神の家族、神の国の中心です。その周りにはこの場面のように御言葉を聞き、それに従う人びとが集まってきます。まさしく、教会がそこにあるのです。教会こそが神の家族です。誰でも、主により救われた人は神の家族であり、キリストのからだなる教会の一員なのです。

 

 【祈り】

 主よ、どうかきょうもあなたの御心を行うことができるようにしてください。

坂部 勇(厚木教会)

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