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出エジプト31章
「神は安息日を聖別なさる」


それは、代々にわたってわたしとあなたたちとの間のしるしであり、わたしがあなたたちを聖別する主であることを知るためのものである。
(出エジプト 31章13節)

 幕屋建設に関連する指示は、安息日順守の命令で終わりを迎えます。幕屋を造る目的は安息日に礼拝を守るためであり、この箇所は幕屋建設の頂点とも言えます。

 ここでは、安息日を守ることが厳しく命じられています。14節に「それを汚す者は必ず死刑に処せられる」と言われているのです。だからといって、安息日は決して恐れや義務感から守るものではありません。神は「わたしがあなたたちを聖別する主であることを知るためのもの」(13節)と言われました。神はこれまで幕屋建設の指示に際して、ご自身が聖なる存在であることを繰り返し強調されました。そして、本来神の聖さに与ることなどできない人間を聖別し、ご自分のものとするために、さまざまな掟を与えて、安息日を備えてくださったのです。

 神が約束なさる安息とは、一時的な気晴らしではなく、体も魂も解放されて平安のうちに神の祝福に与ることです。それは礼拝を通して神を賛美し、自分の業や思いをすべて神に委ね、神の働きに自分を明け渡すことによって得られます。古い自分を脱ぎ捨てて、全力でその幸いを受け取ることが求められるのです。そこで神が真実の安息を与えてくださるお方だと知るのです。

 

 【祈り】

 あなたを信じ、従うことによって、あなたの憐れみによる安息に真実に与ることができますように。

常石 召一(大阪教会)

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