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出エジプト21章
「7年目には自由の身となる」


あなたがヘブライ人である奴隷を買うならば、彼は6年間奴隷として働かねばならないが、7年目には無償で自由の身となることができる。
(出エジプト 21章2節)

 古代の近東諸国において奴隷制度は一般的にみられる習慣でした。奴隷となる理由は、労働力不足を補うために他国より輸入される場合、戦勝国の捕虜が奴隷にされる場合、借金のかたに身売りをした場合などがありました。

 イスラエルの奴隷に対する扱いは寛容であり、他国と異なり、永続的なものではありませんでした。かつてイスラエルの民がエジプトの国で奴隷であり、過酷な労働を強いられていたときに、神はその嘆きを聞き、憐れんでくださり、民は解放されました。神はイスラエルの民に、このことを思い起こして奴隷に対して慈悲深くあることを教えます。すなわち、男女を問わず、奴隷も主の安息日の恵みにあずかるなど、人格が尊重されていました。同胞のイスラエル人が身売りされても、7年目には無償で自由の身となることができました。さらに50年目のヨベルの年の規定もありました(レビ25章参照)。

 かつて私たちは、罪と悪に縛られて奴隷でしたが、主イエス・キリストの贖いの血により罪から解放されて、神の子とされました。そして今や、私たちのために天に蓄えられている「朽ちず、汚れず、しぼまない財産を受け継ぐ者と」されているのです(1ペト1章4節)。

 

 【祈り】

 罪の奴隷であった私たちを、キリストの贖いにより解き放ってくださった恵みに感謝します。

久保 浩文(松山教会)

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