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出エジプト22章
「唯一の憐れみ深い神のもとで」


寄留者を虐待したり、圧迫したりしてはならない。あなたたちはエジプトの国で寄留者であったからである。
(出エジプト 22章20節)

 寄留者を苦しめたり虐げたりしてはならない。イスラエルの民も、かつてはエジプトにおいて在留異国人として虐待され、苦しめられたからです。社会正義と社会福祉を実践することは律法の精神です。

 貧しい者に金を貸す場合、利子を取ることは禁じられました。むしろ貧しい同胞に対して必要とするものを十分に貸し与えるように勧められます(申15章8節)。隣人の上着を質に取る場合も、日没までには返さなければなりませんでした。当時の上着は、掛け布団でもあったからです。人が生きていく上での必要最小限度の権利が保障されていました。神は唯一であり、憐れみ深く、ユダヤ人だけでなく異邦人にとっても、すべての人にとって神であられます。

 キリスト教会は、老若男女を問わず、同じ主を信じ、主の名のもとに集う者の共同体です。お互いが主の憐れみと赦しのもとにあることを覚えて、互いに祈り、支え合い、手を差し伸べることが主の御心です。

 主イエスは、御子として栄光に満ちておられたのに、私たちのために人となられ、貧しくなられました(2コリ8章9節)。主は、生涯を通じて私たちのために仕える者となられ、自らその身に罪を担ってくださいました。私たちは、恵みに感謝しつつ御あとに従って行きたいと思います。

 

 【祈り】

 主の憐れみを覚えて、御あとに従うものとならせてください。

久保 浩文(松山教会)

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ふくいんのなみ 2024