あさのことば

裁きではなく救いを

放送日
2019年11月25日(月)
お話し
山下正雄(ラジオ牧師)

山下正雄(ラジオ牧師)

メッセージ: 裁きではなく救いを

 おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
 キリスト教があまり好まれないことの一つに、「最後の審判」についての教えがあるように思われます。世の終わりの時に、すべての人が神の御前で、自分のしてきたことについて申し開きをしなければならないという、考えただけでも嫌な話です。

 しかし、冷静になって考えてみると、多かれ少なかれ、どの宗教にも似たような教えがあります。たとえば、閻魔大王は人間が地上でしてきたことを審判する役割を担っています。

 それにしてもなぜ、死んだ後裁きを受けるという教えに、人間自身がこだわっているのでしょうか。それは一方では、地上にはびこる不正が、あの世でも裁かれないとしたら、あまりにも理不尽で不公平だという思いがあるからでしょう。他方では自分の胸に手を置いて考えるときに、裁きから逃れられないと思う正直な自分がいるのも確かです。研ぎ澄まされた良心を持っている人ほど、そう感じます。

 けれども、良心の呵責を感じてばかりでは、平安がありません。神からの赦しがなければ、裁きにおびえる毎日です。そのためにこそ、神はキリストをお遣わしになりました。負いきれない重荷を、キリストが担ってくださいます。

 今日の聖書の言葉「神が御子を世に遣わされたのは、世を裁くためではなく、御子によって世が救われるためである。」ヨハネによる福音書3章17節

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