あさのことば

弱さを負うキリスト

放送日
2007年10月25日(木)
お話し
木村香(川越教会牧師)

木村香(川越教会牧師)

メッセージ: 弱さを負うキリスト

 いかがお過ごしでしょうか。川越教会の木村です。

 10年ほど前から、体のあちこちに故障が出てきました。右肩、腰、左膝、足首・・・。関節に関わる痛みです。人に知られないくらいの生活ができますので、そうひどいものではありません。「それくらいの事で弱音を吐くな」とお叱りを受けるかも知れません。しかし60歳になって、年には勝てないなあ、と思うようになりました。若い頃には考えられなかった弱さや不自由さを覚えるようになったのです。

 クリスマスにはイエスという一人の赤ちゃんが生まれた事をお祝いする日ですが、この男の子は普通の子供ではありませんでした。聖書によればこのお方は神の子です。神が人となられた、それはわたしたちが年齢と共に弱さを感じるという、そんな変化ではない、全く質が違うものへの変化です。一体どんな大きな不自由さや痛みを伴うのだろうと想像します。全能の神が弱さを持つ人となられた。高いところにおられて人間に知らん顔をしておられる神ではなく、わたしたちのあらゆる弱さや痛み、悩みを御自分の事として味わう立場に自ら立たれた、という事です。そこまでわたしたちを愛して下さったのですね。そのことに気付いてから、わたしも自分のこの弱さはイエス様の事をよく考えるようにと神様から与えられた贈り物かな、と思うようになりました。

 聖書をお読みします。「神の子イエスは・・・罪を犯されなかったが、あらゆる点において、わたしたちと同様に試練に遭われたのです」。
ヘブライ人への手紙4章15節です。

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