あさのことば

五つのパンと二匹の魚

放送日
2026年4月26日(日)
お話し
五十嵐ジュン(クリスチャンソングライター・ギタリスト)

五十嵐ジュン(クリスチャンソングライター・ギタリスト)

メッセージ:五つのパンと二匹の魚


 いかがお過ごしでしょうか。クリスチャンソングライター・ギタリストの五十嵐ジュンです。

 聖書の中には、たくさんの奇跡の話がでてきます。その中でも、「五つのパンと二匹の魚」の話はご存知の方も多いでしょう。 

 イエスが、五つのパンと二匹の魚を手に、天を見上げて、賛美の祈りを唱え、裂いて弟子達に渡し、五千人以上の群衆に配ったところ、みんなのお腹がいっぱいになった。そしてあり余った、という興味深い話です。四つの福音書全てに書かれています。

 イエスの12人の弟子の一人アンデレが言います。「ここに大麦のパン五つと魚二匹とを持っている少年がいます。」(ヨハネ6:9)でも、それっぽっちが何の役に立つのでしょうか、と弟子達がせせら笑う様子が目に浮かびます。別の弟子フィリポは、群衆のために食事を買いに行くだけのお金の持ち合わせがない、と言います。どちらも、一般常識から逸脱しない現実的な模範回答です。 

 「イエスさまだったら何とかしてくれるはず」と信じて行動したのは、弟子達ではなく、ひとりの少年でした。覚えておきたいのは、この少年がそのとき、アンデレの視界に入るほど、イエスの傍まで歩み寄っていた、と言うことです。恐る恐る、でも、きっと何かが起きると信じて、五つのパンと二匹の魚を持って近づいたその少年から、イエスはパンを受け取り、魚を受け取ったのです。

 自分には人々を満足させるような捧げ物もタラントもない。何の役にも立てそうにない。いつも他人と比較して、自分のダメさ加減にがっかり。そういう時にこそ、ちいさな自分のまま、そのままの自分で、きっと役に立てる何かが起きると信じて、イエスの傍に歩み寄りたいですね。

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