櫻井良一(東川口教会牧師)
メッセージ: キリスト教は外国の宗教か?
ごきげんいかがですか。東川口教会の櫻井良一です。
近頃はあまり聞くことがなくなりましたが、以前よく「キリスト教は外国の宗教でしょう」と言う質問を受けることがありました。確かに、キリスト教は外国の宣教師たちによって日本に伝えられたと言う歴史を持っています。しかし、それを言ってしまえば、仏教も元々はインドで生まれ、中国を経て日本に伝わった外国の宗教であると言うこともできるはずです。
「キリスト教が外国の宗教だ」と感じる背景には、キリスト教が大切にする聖書に、イスラエルと言う特定の民族が深くかかわっているからだと言えます。確かに旧約聖書にはイスラエルの民族の歴史が詳しく記されています。また、新約聖書に登場するイエス・キリストもこの民族に属する一人でした。しかしだからと言って、聖書の内容やその教えが、特定の民族のためのものであるとは言えないのです。
それでは、聖書におけるイスラエル民族の役目とは何であったのでしょうか。実は、彼らは神様のメッセージを全人類に伝える使者として選ばれたのです。ですから神様は、全世界の人々を救うために聖書のメッセージを与えてくださっているのです。だから聖書が伝える神様の救いは、特定の民族のためのものではなく、すべての人々に伝えられるべきものなのです。
聖書の言葉
「それとも、神はユダヤ人だけの神でしょうか。異邦人の神でもないのですか。そうです。異邦人の神でもあります。」ローマの信徒への手紙3章29節
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