11月3日(月) サムエル上6章
「今、新しい車一両と、まだ軛をつけたことのない、乳を飲ませている雌牛二頭を用意しなさい。雌牛を車につなぎ、子牛は引き離して小屋に戻しなさい。」
日本聖書協会『聖書 新共同訳』サムエル記上6章7節
主の箱があるために災害に遭い、神の御手が重くのしかかった(5章11節)ペリシテ人たちは、6章でその主の箱を丁重にイスラエルの民に返す計画を進めます。これらの行動は、災いを経て味わい知った神の御力への敗北と、畏れと、敬意によるものでした。ペリシテ中の祭司、占い師が集まって協議がなされました。そして神の民が信じる祭儀の仕方を調べあげたのでしょう、レビ記5章15節以下に従って「賠償の献げ物と共に」返すことにしたのでした(サム上6章3節)。
具体的には、まだ軛をつけたことのない、雌牛二頭を車に繋ぎ、その子牛を雌牛から引き離します。雌牛たちが見ている前で子牛を牛小屋に連れ戻させ、雌牛に繋いだ車の上に主の箱を載せ、賠償の献げ物を一緒に返すという方法でした。普通であれば子牛を案じて戻ると思われましたが、何と雌牛たちはイスラエルの方角に向かいました。ここにペリシテ人たちは主の御業を見、イスラエルの民の下に主の箱は帰還しました。
災いにより神を知るペリシテ人でしたが、私たちはさらなる恵みにより聖書を通して神を豊かに知る者たちです。聖書と共に働く聖霊の恵みにより、救い主イエスキリストを信じる歩みを送りましょう。
【祈り】
異邦人のなかで歩む私たち神の民が、きょうも神の幸いを生き、主の栄光を証しできますように。









