10月31日(金) 1コリント9章23節
福音のためなら、わたしはどんなことでもします。それは、わたしが福音に共にあずかる者となるためです。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』コリントの信徒への手紙一9章23節
マルティン・ルターを始めとする宗教改革者たちのその運動の発端と推進力となったのは、聖書が告げる神がイエス・キリストにおいて啓示された「神の福音の再発見」でした。それを生み出したのは聖書の熱心な学びによるものでした。その結果、聖書に沿った礼拝の様式、説教、聖餐式、教会の在り方の改革へと導かれていったのです。
使徒パウロは「福音のためなら、わたしはどんなことでもします」と語り、まことの神を知らない異教徒たちに彼らが理解できる仕方や論述を用いて、神がキリストにおいて啓示された福音を語って(使徒17章22〜31節を参照)、託された宣教に、牧会に邁進しました。
神の教会が時代を超えて常に歩むべき道は、いま現在行っている教会での神学、礼拝、説教の伝統をただ守ることでも、また世の思想や風潮に合わせることでもありません。常に神の言葉である聖書に継続して耳を傾ける、学ぶ、それも聖書全体を学び、聖書全体が告げる神の福音の理解を深め、同胞に語ることです。
私たちが受け継ぐべきは、神の言葉に基づいて「常に改革し続ける」という宗教改革者たちのその良き精神です。
【祈り】
父なる神よ、あなたの御言葉、聖書に耳を傾け続け、あなたの福音を、さらに御心をより深く悟らせてください。









