リジョイス聖書日課

エゼキエル43章 主の栄光再び戻る神の宮

放送日
2025年9月30日(火)
お話し
小峯明(船橋高根教会牧師)

9月30日(火) エゼキエル43章

その幻は、わたしがケバル川の河畔で見た幻と同じであった。わたしはひれ伏した。主の栄光は、東の方に向いている門から神殿の中に入った。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』エゼキエル書43章3-4節

 新しい神殿の測量が終わり、青銅のように輝く人はエゼキエルを東の門に導きました。すると、「見よ、イスラエルの神の栄光が、東の方から到来しつつ」あります。そして「主の栄光は、東の方に向いている門から神殿の中に」入りました。

 この主の栄光の幻は、エゼキエルが1章で預言者として召されたときに目撃した栄光であり、神の都を滅ぼす幻の中にも示され、かつて神殿から去った神の栄光でした。神の民の堕落を厳しく裁かれ、神殿から去った神の栄光が、再び新しい神殿に戻って来られます。

 このとき、まだペルシア王キュロスのユダヤ人の捕囚民解放の勅令(紀元前538年)は出ていません。ですから、民の帰還も神殿の再建も夢のまた夢でした。しかし、エゼキエルは、新しい神殿と、神の栄光がその神殿の中に再び入る幻を見ました。エゼキエルの感動と驚きは、彼が「ひれ伏した」ことに示されています。

 神はイスラエルの民に、エゼキエルが見た神殿の幻を示し、罪を悔い改めて神殿を施工させるようにと命じました。新しい神殿の幻は、イスラエルの民に自分たちの犯した罪とその結果を教えます。人びとが自分の罪を恥じて、神殿は再建されます(10、11節)。

 【祈り】

 主なる神様、あなたの愛と憐れみが私たちにも注がれています。神に心を向けて歩ませてください。