東北あさのことば

神の権威の誤用、乱用

放送日
2025年8月30日(土)
お話し
今井献(仙台カナン教会牧師)

今井献(仙台カナン教会牧師)

メッセージ:神の権威の誤用、乱用


 おはようございます。仙台カナン教会の今井献です。
 戦争について考える8月が終わろうとしています。

 世界で起こっている紛争や戦争を見て、宗教が戦争を起こしている、あるいは、助長している、と言う方がいます。確かに、戦争に宗教はつきものです。なぜなのでしょうか。宗教がもつ権威とは、神の権威であり、いわば絶対的な権威です。それゆえ、誤用・乱用すれば、悪を善にすり替えることも容易なのです。

 16世紀に起った宗教改革は、カトリックとプロテスタントの間で、またプロテスタント同士で、悲惨な宗教戦争や残虐な行為を多々起こしました。理由は、互いに相手を異端と断定し、異端を殺すことは神が喜ぶことである、と考えたからです。

 また、妥協せず殉教することを、神に忠実な者として、英雄視することもありました。神の権威は、他者と自分の命を奪うことを、最高の善に変えることもできるのです。日本でも、太平洋戦争において、飛行機ごと敵艦に体当たりすることを、神風特攻隊と呼んで英雄視したことは、有名です。戦争の当事者が自己正当化のために、さまざまな場面で宗教を使うことは、常套手段なのです。

 それゆえ、聖書は、モーセの十戒において、「主の名をみだりに唱えてはならない。」(出エジプト20:7)と教えて、神の権威の使用を厳しく制限しています。わたしは、礼拝と伝道以外に神の名を使ってはいけないということだ、と理解しています。

 神の権威は、罪人を救う力です。人が都合よく神の権威を使うことは、ゆるされないことです。

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