今井献(仙台カナン教会牧師)
メッセージ:だまされた
おはようございます。仙台カナン教会の今井献です。
終戦、あるいは、敗戦を記念する日が過ぎ、テレビや新聞は、今日から別の関心に向かうことと思います。しかし実際には、敗戦の翌日から、混乱と混沌が日本社会を襲ったのではないでしょうか。
わたしの父今井正は、海軍職業軍人の家に生まれ、軍国少年として育ち、陸軍士官学校で敗戦を迎えました。よくいわれるように、敗戦直後から、教師たちのいうことが180度変わってしまい、「何いってんだ」と反発しながらも、何を信じたらいいのか分からなくなってしまったそうです。
親戚のクリスチャンの家に行ったとき、テーブルの上に聖書が何冊か積んであったので、「一冊下さい。読みますから。」とお願いし、それから聖書を読み始めたとのことです。その後、洗礼を受け、神学校に行って、牧師になりました。
軍隊を経験した方が軍歌を歌う姿が、テレビなどで流れることがありますが、父は、軍歌を一度も口にしませんでした。また、懐かしそうに回顧する話も聞いたことがありません。「だまされた」という気持ちが本当に強かったのです。
交戦状態にある国の市民が、国との関係をどう考えるのかについて、今のわたしには、想像することしかできません。しかし、大切な判断をする場合、自分の寄って立つ土台が必要であることは、間違いありません。
イエス・キリストとその救いを真理とし、この上に自分の人生を築くことほど、確かなことはありません。
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