山中恵一(東京恩寵教会協力牧師)
メッセージ: 聞いて、悟りなさい
「聞いて悟りなさい。」(マルコ7:14)イエス・キリストは、御自分の言葉を聞くだけではなくて、悟るようにと言われます。「キリスト教を信じるとはどういうことなのか?」それは、「聖書の言葉を聞き、さらに悟ることだ」、そんな風にいうことができるかもしれません。
言葉を悟る。それは、語られた言葉の意味をよく考えて、そして自分に当てはめて、心の深いところで理解することです。「この言葉にはどんな意味があるんだろうか?私もここで言われているような生き方をしていないだろうか?ここで言われているのは、まさに私のことだ。」聖書を自分への語りかけとして聞くとき、言葉の背後にある「語り手の思い」に触れることがあります。聖書とは、言葉を通して、神の思いを届けてくれる書物です。
また、イエス・キリストは、父なる神を伝えることのできる御方として、「神の言(ことば)」である、そう言われることがあります。聖書を通して、イエス・キリストに触れ、そのキリストを通して、さらに神の思いに触れるのです。
「聞いて悟りなさい。」この言葉の背後にも、神様の思いがあるように感じます。「どうか、私の子どもであるイエスの言葉を聞いてほしい。このイエスの言葉を、あなたへの呼びかけとして受け止めて欲しい。そして、イエスを通して、この私があなたをどれほどに愛しているのかを知って欲しい。」
このラジオを通し、また、お近くの教会を通し、聖書を、そして、イエス・キリストを通して、あなたを心から思っておられる救いの神に触れて頂きたいと思います。