あさのことば

非難の中の福音 5.自分は別

放送日
2022年10月6日(木)
お話し
野島邦夫(東京教会牧師)

野島邦夫(東京教会牧師)

メッセージ: 非難の中の福音 5.自分は別

 いかがお過ごしでしょうか。東京教会牧師の野島邦夫です。
 イエス・キリストと聞けば、私たちはすぐさま、「愛に富んだ優しいお方」というイメージを思い浮かべます。この方が、時に、非常に厳しい非難の言葉を口にされます。マタイによる福音書第23章がその代表例です。今回のシリーズでは、この章から幾つかの言葉を選び出して、イエス様の非難の意図を学んでいます。

 批判相手の律法学者とファリサイ派の人々は、聖書研究と神の教えの実践に熱心でしたが、方向が誤っていました。聖書の中心に、イエス・キリストを見なかったからです。その時、それは厳しい命令と裁きの書になります。それに耐えられず、外側だけの服従になるというだけでなく、自分で自分の心のチェック(自己吟味)が、正しくできなくなります。

 戒めの言葉を聞いても、「大丈夫、自分は別」と思うのです。彼らは、先祖たちのかつての罪悪を聞いても、「自分たちならしない」と言うと、イエスは厳しく叱責されます。29節から31節。これは、隠れた自己肯定・隠れた高慢と言えます。

 キリスト教の話には、罪(神との関係の破損)の説明がどうしても必要です。ところが、それを聞いて多くの人たちは、「ピンとこない」と言われますし、具体的な罪の話をしても、「自分には関係ない、自分は別」と言われます。このことがわかるには、聖霊の力が不可欠です。わかりたいと思われる方は、その力を祈ってください。

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