受けるに値しない者に主の恵みを

2月2日(日) ルカ4章16-30節

「捕らわれている人に解放を、
目の見えない人に視力の回復を告げ、
圧迫されている人を自由にし、
主の恵みの年を告げるためである。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ルカ4章18-19節

主イエスが宣教の働きを始められてまもなく、ご自身が育ったナザレに来て、安息日に会堂で聖書を解き明かされました。イザヤ書から朗読し「主の恵みの年を告げるため」に遣わされたことを明らかにされました。

ナザレの人びとは、主イエスの恵み深い言葉に驚きますが、同時に「この人はヨセフの子ではないか」、自分たちがよく知っている身内同然のヨセフの子ではないかと言います。

彼らの反応に対して、主イエスは二つのことを言われます。一つ目は、ほかの町で行った奇跡をここでもして、我々にも利益をもたらしてほしいと求めるに違いないということ。二つ目は、イスラエルの人たちが飢饉や「重い皮膚病」で苦しんでいたとき、イスラエル人ではなく、同様に苦しんでいた異邦人が助けられた旧約聖書の二つのエピソードです。これを聞いて人びとは憤慨のあまり主イエスを殺そうとします。自分たちに与えられて当然だと考えていた主の恵みが他の人びとに与えられるというメッセージを理解したからです。

主イエスが遣わされたのは、主の恵みを受けて当然だと考える者たちに恵みを与えるためではありませんでした。自分の足りなさ、弱さ、罪深さに打ち砕かれた者たちに神の底知れない恵みを示すためでした。

【祈り】 主よ、あなたの恵みを受けるに値しないわたしに、主イエスの救いの恵みを与えてくださり、感謝します。

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