1月17日(金)申命記10章
イスラエルよ。今、あなたの神、主があなたに求めておられることは何か。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 申命記 10章12節
イスラエルの過ちの歴史にもかかわらず、神は再び契約を結び直し、民たちへの祝福は回復されました。
こうして約束の地を目の前にしている新しい世代の民たちに、モーセは語りかけます。「今、あなたの神、主があなたに求めておられることは何か」と。それは、もちろん、同じ過ちを繰り返すことではなく、心を尽くし、魂を尽くして主を愛し、主の戒めを守って幸いを得ることです。
では、その「主」とは、どのような神でしょうか。モーセは、それを神々の神である、畏るべき神であると同時に、どこまでも慈しみ深い神であることを教えます。
何度となく背いてきた民に忍耐して彼らを赦したのみならず、全く無力な孤児や寡婦たちの権利を守り、寄留者たちにさえ常に御目を留めて愛してくださる方だと。
モーセもイスラエルも、この方を単なる知識としてでなく、40年の旅路を通して経験として知りました。その恐るべき御業の数々と限りない憐れみを。
そして、そのような神を知った者もまた、この方の御性質を生きる者へと促されるのです。かつて無力であった自分たちを主が愛してくださったように、目の前の無力な人びとを愛する者へと。
【祈り】 神様、心を尽くしてあなたを愛し、自分と同じように隣人を愛する道へと私たちを励ましてください。