神と人に仕え従順を学ぶ

ルカによる福音書 2章41-52節

それから、イエスは一緒に下って行き、ナザレに帰り、両親に仕えてお暮らしになった。母はこれらのことをすべて心に納めていた。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ルカによる福音書 2章51節

神と人に仕え従順を学ぶ

過越祭の帰り道で、12歳の少年イエスがいないことに気づいたマリアとヨセフは、彼を探しながらエルサレムに引き返し、3日後に神殿の境内で学者たちの真ん中に座って学んでおられる彼の姿を見つけて驚きました。そして自分たちが心配をして捜していたことを訴えましたが、少年イエスは、わたしの方こそ驚きですと言わんばかりにこう言われました。「わたしが自分の父の家にいるのは当たり前だということを、知らなかったのですか」(49節)。この表現には「神の御旨による必然」を表す言葉が使われています。つまり主イエスは12歳にしてすでに「神の子・救い主」としての自己意識を明確に持っておられたということです。

しかし、この後、主イエスはナザレに帰られ、公に宣教をお始めになるまで約18年間、大工仕事をしながら両親に仕えてお暮しになりました。「あなたがたの中でいちばん偉い人は、いちばん若い者のようになり、上に立つ人は、仕える者のようになりなさい」(ルカ22章26節)と言われた主イエスは、地上のご生涯の最初から最後まで、仕える者となられました。

人に仕えさせるのではなく、自らへりくだって仕える者となる。ここに悪魔の暗闇の支配を打ち砕く、神の国の秘訣があります。

 

【祈り】

主イエスよ、私たちもあなたに倣い、神と人に仕えることの素晴らしさを学ばせてください。

吉田 実(但馬みくに伝道所)

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