大宮季三(横浜中央教会牧師)
メッセージ: クリスマス~マリアの歌
おはようございます。横浜中央教会の大宮季三です。
クリスマスのこの時期は、同時に、一年の終わりの時でもあります。一年を振り返ると、たくさんの人との付き合いがあったことを思い出すのではないでしょうか。
日々の生活の中で、私たちは、他人からどう見られているかを気にします。誰かに感謝された時、誰も見ていないところでの努力を評価してもらえた時、嬉しさを感じます。それは、他人の目が私たちに向けられていることに、価値を感じるからです。
しかし、私たちは時折、自分の価値イコール他人の評価となってしまい、誰かにどう見られているか、どう評価されるかに、心の多くの部分を奪われることがあります。それは、人間として当然のことかもしれません。しかし、他人からの目線ではなく、もっと大切な目線があります。それは、世界を造り、人間を造られた方の目線です。
イエス・キリストの母マリアは、ある日突然、天使に、イエス・キリストを身ごもっていることを告げられます。もちろん大きな戸惑いがあったと思いますが、マリアはその後、神様に賛美を捧げます(ルカ1:46-55参照)。ここでマリアは、神様が「このわたしに目を留めてくださった」と喜びます。マリアにとっての大きな喜びは、世界を造られた神様が「わたしを見てくださっている!」ということでした。
マリアが救い主イエス・キリストを身ごもったように、あなたも、神の子イエス・キリストと共に歩んでいくようにと、神は視線を送っておられます。神様は、あなたに対して無関心な方ではありません。私たちは、他人の評価によって、すべての価値が決まるわけではありません。「世界を造り、わたしを造ってくださった神の目線」が、あなたに向けられています。