山下正雄（ラジオ牧師）
メッセージ： 造り主を知っている知恵
おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
旧約聖書箴言の中にこんな言葉があります。「弱者を虐げる者は造り主を嘲る。造り主を尊ぶ人は乏しい人を憐れむ。」（箴言14:31）
聖書の世界では、神は、わたしの造り主であるだけではなく、わたしの隣に生きるその人も、同じ神によって造られた一人であることを信じています。しかも、男であれ女であれ、資産家であれ貧しい人であれ、同じ神によって、同じ神の像をもつ人間として造られたことを信じています。そうであればこそ、あらゆる差別に対して、断固として反対します。弱者を苦しめることは、とりもなおさず、その人をお造りになったお方を蔑むことにつながるからです。
しかし、その信仰を持ちながら、残念なことに、現実の世界では、その信念はもろくもどこかへ飛んでいってしまいがちです。そういう弱さを持つのが人間であるからこそ、この箴言では、造り主である神を畏れて生きることの大切さが、繰り返し教えられているのです。
とりわけ、社会生活の中で、聖書が教える知恵は、重んじられなければなりません。創造者である神を重んじることが、社会のあらゆる立場の人たちと、正しい関係を築き上げる基礎なのです。
きょうの聖書の言葉「弱者を虐げる者は造り主を嘲る。造り主を尊ぶ人は乏しい人を憐れむ。」旧約聖書箴言14章31節