櫻井良一(東川口教会牧師)
メッセージ: どんなことでも祈ってみよう
ごきげんいかがですか。東川口教会の櫻井良一です。
昔、ガリラヤのカナと言うとこで行われた結婚式の宴会で、ぶどう酒が品切れになってしまう、ということがありました。そのとき、イエス様が、水をぶどう酒に替えるという奇跡を行い、そのピンチを救ってくださった、というお話が、聖書に記されています。
私はこの物語を読んだとき、「ずいぶん勝手な願いをイエス様にするのだな」と思ったことがあります。だって、ぶどう酒がなくなったからと言って、誰かが死ぬわけではありません。むしろ、お酒を飲みすぎぬ方が、健康には良いわけです。だから、ぶどう酒がなくなれば、それで宴会はおしまい、とする方がいいような気がしました。
しかし、イエス様は、この人間の身勝手な思いを引き受けて、水をぶどう酒に替えてくださいました。なぜなら、イエス様は、この出来事を、神様のすばらしさをあらわす機会としてくださったからです。そして、この出来事を知った人は、イエス様を信じることができたのです。
私たちも考えてみれば、ふだん、自分の身勝手な課題を神様に祈っているかもしれません。しかし、それでも大丈夫なのです。なぜなら、神様は、その私たちの身勝手な願いさえも、ご自身のすばらしい計画ために、用いてくださるからです。だから、私たちは、遠慮せずに、私たちの願い事を神様に祈ってよいのです。
聖書の言葉「イエスは、この最初のしるしをガリラヤのカナで行って、その栄光を現された。それで、弟子たちはイエスを信じた。」ヨハネによる福音書2章11節です。