川杉安美(草加松原教会牧師)
メッセージ: イエス様の語りかけ
ごきげんいかがでしょうか。草加松原教会の川杉安美です。
イエス様が死に勝利して、復活されたときのことです。最初、弟子たちは、イエス様の空になった墓を見ても、復活を信じることができませんでした。イエス様に従っていた女たちも同様です。
その一人に、イエス様によって救われた、マグダラのマリアがいます。マリアは、空の墓を見た時に、誰かが、イエス様の遺体を取り去ったと思い込み、墓の前で泣いていました。そのとき、復活したイエス様が、マリアに話しかけます。ところが、最初マリアは、イエス様だとは気づかず、墓の管理人だと思います。それで、イエス様の遺体の運び場所を尋ねるのです。
話している途中で、イエス様が、かつてマリアを呼んだ呼び方で、あらためて「マリア」と呼びかけます。マリアは、反射的にかつてのように「ラボニ」と答えます。「先生」という意味です。そのやり取りによって、マリアは、復活したイエス様だと分かりました。イエス様から語りかけられる、それによって復活したイエス様が分かる、ということです。(ヨハネ20:1-16参照)
今日、復活した主イエス・キリストは、やはり、一人一人に語りかけられます。それは、教会の礼拝の説教を通して、あるいは聖書の言葉を通して、あるいは祈りの中で。
復活したイエス様のお姿を見ることは許されませんが、確かに、イエス様からの語りかけがあるのです。自分に対するイエス様の語りかけを聞きとるのです。それにお答えしていく、お従いしていく、それを信仰というのです。