山下正雄（ラジオ牧師）
メッセージ： 和解の勧め
おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
誰かから反感を買う経験は、少なからずあると思います。こちらに非がある場合もあれば、必ずしもそうでない場合もあります。
イエス・キリストは、神を礼拝するときに、誰かが自分に反感を持っているのを思い出したなら、まずその人のところへ行って、仲直りするようにと命じています。これは、実行するのが難しい命令です。というのは、人は自分の正しさばかりにしか心が向かわず、相手が折れるのでなければ、仲直りなどしようとしないからです。日常生活に支障がなければ、誰かから反感を抱かれても、放っておいてしまいがちです。
しかし、日常生活はそれでやり過ごせたとしても、神の御前に進み出るときに、イエス・キリストは、それで良いとはおっしゃいません。「思い出したなら」とおっしゃっているように、本人もわだかまりを自覚しているのですから、なおさらです。神との正しい関係は、隣人との正しい関係と、決して無関係であってはなりません。そのことを、キリストは、私たちに教えてくださっているのです。
きょうのみ言葉「兄弟が自分に反感を持っているのをそこで思い出したなら、その供え物を祭壇の前に置き、まず行って兄弟と仲直りをし、それから帰って来て、供え物を献げなさい。」マタイによる福音書5章23節24節