2コリント5章 キリストの愛に駆り立てられて
なぜなら、キリストの愛がわたしたちを駆り立てているからです。(2コリント5:14)
人は、目的があれば、それに向かって一歩を踏み出すことができます。また、そこには、その目的を選ばせた要因があります。
この手紙を書いたパウロは、ここで、「何のために生きるのか」に先だって存在している、「何が人を生かしているのか」を語ります。パウロは、自分の意志ではなく、「キリストの愛」がわたしを駆り立てているから、自分はキリストのために生きるのだと言います。
「駆り立てる」という言葉は、「強く迫る」「圧倒する」「板ばさみにする」と訳すことのできる言葉です。日々の生活を思い返してみますと、富や名誉、病や死の恐れなど、いろいろなものが、自分の前に迫ってきます。それらに駆られて生きるとき、本来選び取るべき目的から外れてしまいます。
しかし、パウロにとって、キリストの愛は、神との関わりを切り離そうとするどのような力にもまして強く迫ってきます。主は十字架の死から蘇り、私たちを愛し抜いてくださいました。この主の愛が、今日もあなたに迫っています。
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