12月25日(木) マタイ2章1-12節
「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです。」
日本聖書協会『聖書 新共同訳』マタイによる福音書2章2節
マタイによる福音書が描くクリスマスの最初の礼拝者は、東方から来た占星術の学者たちでした。彼らは星占いをする異邦人であり、聖書の中心エルサレムからも、聖書の理解からも遠い存在でした。
しかし、その彼らが、「わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです」(2節)と告白し、夜空に現れた星を頼りに長い旅路を続けます。やがて学者たちは幼子イエスを見いだし、ひれ伏して礼拝し、「黄金、乳香、没薬」をささげました(11節)。彼らが歩いた道のりは砂漠や山脈を越える過酷な旅だったと考えられます。しかし、その労苦さえ喜びを奪うことはできませんでした。
神は、遠く離れた者にも光を差し向けて招かれ、喜びを与えられるお方です。聖書を読んだことも教会に行ったこともない人も、主なる神にとって距離は壁ではありません。夜空に特別な星が見えなくても、神は御言葉と聖霊で心を照らし、イエス・キリストへの信仰へと導かれます。
宝より尊いクリスマスプレゼント。それが御子イエス・キリストです。神は遠くの者に愛を届けられるお方です。主なる神が主イエス・キリストを通して与えられる平安と希望はあらゆる障壁を越えていきます。
【祈り】
あなたから遠く離れているわたしを、あの人を、あなたの喜びに招き続けてください。









