11月7日(金) サムエル上10章
サウルがサムエルと別れて帰途についたとき、神はサウルの心を新たにされた。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』サムエル記上10章9節
この章でいよいよ、初代の王となるサウルに油が注がれます。執行者は最後の士師サムエルでした。しかし真の執行者は神ご自身です(1節)。サムエルは神の代理人であり、神からの委託による執行者にすぎません。これによりイスラエルは、士師の時代から王国の時代へと変わりました。
神は、9節でサウルの心を新たにされます。これはサウルが自ら心を改めたことを意味しているのではなく、主がサウルの心を新しくされ、王としての振る舞いができるようにされたことを表しています。サウルは、油注がれることによって、主の霊に捕らえられた存在となったのです。
けれども、サウルはその後、主に委ねて歩むことから離れていきます。自分の心に自由に生きようとしてしまい、結果、主の御前に罪を犯して、その王位から退けられてしまうのです。
主なる神は、サウルと同じように、私たち一人ひとりにも日々豊かな恵みを添えて与えてくださっています。サウルの心を新たにされた神が、私たちの心をも新たにしてくださいます。御言葉には私たちを変える力があり、聖霊が私たちのうちに働いてくださいます。私たちに求められているのは、キリストと聖霊に信頼することです。
【祈り】
御言葉はいつも私たちへ語りかけます。これを真実に受け取り、自らの使命として歩んでいけますように。









