11月6日(木) サムエル上9章
「明日の今ごろ、わたしは一人の男をベニヤミンの地からあなたのもとに遣わす。あなたは彼に油を注ぎ、わたしの民イスラエルの指導者とせよ。」
日本聖書協会『聖書 新共同訳』サムエル記上9章16節
この章の最初で、この後イスラエルの初代の王に選ばれるサウルの人となりが描かれています。容姿良く家系も確かで、さらには体格にも恵まれた存在であったとあります。人びとの間ではきっと一目置かれるような存在だったことでしょう。しかし、そういった事柄が王の条件ではありません。神の選び(恵みであり召命)こそが王の条件なのです。サムエルが選んだわけでも、サウル自身が自分から王になろうとしたのでもありません。神が御旨を示してくださったので、事柄は進んで行くのです。
神がお立てになります。いつもまず神が啓示され、示された人物が務めを確認し、告白します。さらに第三の者がこれを認めて新たな職務に就くのです。私たちの教会もこれに倣っています。神の選びがまずあって、それを示された者が告白と共に人びとの前に進み出ます。しかしこれだけではありません。さらに人びとは、今の告白が主の御心かどうか確認します。これらが承認されたとき初めて、その告白者は新たな務めに就くことになります。
サウルはこうして、この後、油注がれて初代の王になります。先だっていつも神の選びがある。私たちの務めはこれに基づいていることを覚えたく思います。
【祈り】
神がお示しくださった今ある務めに、きょうも喜んで仕えていくことができますように。









