3月29日(土) 詩編78編
子孫に隠さず、後の世代に語り継ごう
主への賛美、主の御力を
主が成し遂げられた驚くべき御業を。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編78編4節
4節に、「子孫に隠さず、後の世代に語り継ごう、主への賛美、主の御力を、主が成し遂げられた驚くべき御業を」とあります。この詩編は、イスラエルの歴史に示された主の御業を忘れることがないように、語り継ぐことを教えています。
おもにエジプトからの脱出とカナンに向かう荒れ野の旅路が取り上げられています。主なる神の変わらない愛と真実が示され、もう一方で、神の民イスラエルが繰り返し神の恵みを忘れて、神から離れた事実が浮き彫りにされています。
私たちの信仰の歩みも同じようなものではないでしょうか。主の愛と真実は変わることがなく、もう一方には、私たちの不信仰、不真実があらわに見えてくるのです。
70、71節で、神の民の不信仰にもかかわらず、神は「僕ダビデを選び、羊のおりから彼を取り、…御自分の民ヤコブを、御自分の嗣業イスラエルを養う者とされた」と語られます。その神は、やがて独り子である主イエスを遣わしてくださり、私たちを養う者、罪からの救い主としてくださいました。歴史の中で驚くべき主の御業が鮮やかに実現してきました。私たちも、主の恵みの御業を語り継ぐことへと招かれています。
【祈り】
歴史の中に表され実現してきたあなたの御業を覚えて、御名をほめたたえます。主の御業を語り継いで生きる者とならせてください。