今と将来二つの希望に生きる

2月18日(火) ヘブライ11章

…はるかにそれを見て喜びの声をあげ、自分たちが地上ではよそ者であり、仮住まいの者であることを公に言い表したのです。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヘブライ11章13節

 11章では、旧約聖書の父祖たち、アブラハム、イサク、それに連なる人たちが、いずれも信仰をもって生きた証人として取り上げられています。

 彼らの信仰を端的に言えば、まだ見ていない約束に信頼して、それがかなうことを待望して生きる、ということになります。たとえばアブラハムは、神が絶望から希望を生み出してくださる方であることを、イサクの誕生において知り、神が命を与えてくださる方であることに信頼し、そのイサクをささげました。しかし、神の約束である多くの子孫と広大な土地を手にすることなく、世を去りました。

 そのような彼らの特徴とは、寄留者の生き方となるはずです。13節では「仮住まいの者であることを公に言い表し」という言葉があります。この地上のものは仮であって、それに囚われないというのです。

 私たちが地上で手に入れられるものはやがて失われます。私たちにとって本当に価値のあるものは、私たちに与えられている神の約束であり、それは地上ではなく天においてこそ完全な形で実現します。私たちの故郷は天にあり、そして神は私たちを必ず天の都に迎え入れてくださるのです。

 【祈り】 神よ、あなたはこの地上にあって私たちに呼びかけ、あなたの都に入れる約束を日々示してくださいますから、感謝します。

杉山昌樹

杉山昌樹sugiyama_masaki

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