主イエスのために生きる幸い

2月16日(日) ルカ6章17-26節

「人の子のために追い出され、ののしられ、汚名を着せられるとき、あなたがたは幸いである。その日には、喜び踊りなさい。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ルカ6:22-23

 お金があって生活が安定していると幸せを感じます。満腹するまで食べると満足感があります。人からほめられることは自己肯定感を高めてくれます。ところが、本日の聖書箇所で主イエスは「今満腹している人々」「今笑っている人々」「人にほめられるとき」は不幸であると言われます。これらが禁じられているわけではありません。「偽預言者たち」と同じようにすることが問題にされています。

 エレミヤ書に登場するハナンヤという人は、バビロン捕囚が2年以内に終わると人びとに語りました(エレ28章)。ところが実際には約70年続きます。彼は主からの言葉ではなく、人びとが聞きたがっている言葉を語ったのです。しかし、そのように語って人びとからほめられることが不幸だと言われているのです。

 真の預言者エレミヤは、捕囚が70年続くと語って人びとに憎まれ、ののしられ、捕えられました。人にほめられるよりも、主に従うことを優先したからでした。主イエスに従うとき、貧しくされたり、食べる物にも困ったり、涙を流すほどつらい経験を味わうことがあるかもしれません。その日にこそ「喜び踊りなさい」と主イエスは言われます。私たちの歩みはこの世では終わらず、天で大きな報いを受けることができるからです。

 【祈り】 主よ、人からの報いより、あなたに従う選択をすることができるよう、日々、勇気を与えてください。

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