2月15日(土) 詩編72編
主なる神をたたえよ
イスラエルの神
ただひとり驚くべき御業を行う方を。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編72:18
イスラエルでは、王は神を代理して治める統治者と考えられていました。それで、神から権威を授けられた王が正義と公正をもって統治するように、祈られます。富める者にも貧しい者にも正しい判決を下し、不当に虐げられている者を保護し、略奪も圧迫もない平和が保たれるように。
1節に「ソロモンの詩」とあります。ソロモンはイスラエルの黄金期に国を治めた王で、壮大な神殿を建設し、ひとときの平和を実現しました。それでも、ソロモンもさらにその後に続く王たちも、決して民が求めた理想の王ではありませんでした。傷つき弱り果てた民を顧みられる神は、その豊かな憐れみによって人間の思い描く理想を遥かに超えるまことの王を与えてくださいました。そのお方こそ、イエス・キリストです。
「傷ついた葦を折らず、くすぶる灯心を消さない」と記されているとおり(マタ12章20節)、弱り衰えている者をも大切に養い守る慈しみに富んだ主イエスこそ、待ち望んだ希望の王です。この王は、私たちの罪の赦しのために十字架につけられました。3日目に復活し、天に昇られた主イエスは、もう一度この世界に来られます。そのとき、私たちが信じ望んでいたことが真実であったことを、誰の目にも明らかにしてくださるのです。
【祈り】 キリストが再び来られるとき、私たちはそのすべての栄光にあずかります。主イエスよ、来てください。