キリストは血をもって突き抜ける

2月14日(金) ヘブライ9章

…神に献げられたキリストの血は、わたしたちの良心を死んだ業から清めて、生ける神を礼拝するようにさせないでしょうか。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヘブライ9章14節

 9章は最初に丁寧に地上の幕屋の様子を描いています。それはソロモンの神殿以前のあの幕屋です。一方、このような幕屋は「今という時の比喩」と言います。すでにキリストが来られ、教会が存在している今という時にあって、なお私たちに、第一の幕屋の影響、すなわち自らの行う儀式と業への囚われがあるのなら、それは肉の規定に縛られている(10節)と言いたいのです。

 けれども、キリストは私たちに代わって、天の完全な幕屋に突入し、「ご自身の血によって、ただ一度聖所に入って永遠の贖いを成し遂げられた」と、主イエスのなしてくださったことを改めてはっきりとさせています。私たち自身はなお地上にあって完全なものとされることを待ち望む者です。一方で、私たちはすでに、キリストの贖いの業において、「わたしたちの良心を死んだ業から清めて、生ける神を礼拝するように」されています。私たちの日常生活においては日々、困難なことがあり、信仰の戦いがあり、躓きになりそうなことがあります。しかし、私たちは、すでに永遠の救いを受け継ぐ者とされています。

 なぜなら、私たちはほかでもない主イエスの血によって清められ、罪が赦されているからです。

 【祈り】 私たちの大祭司主イエスのゆえに私たちの思いを越えて神ご自身との交わりを持てますから、感謝します。

杉山昌樹

杉山昌樹sugiyama_masaki

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