2月13日(木) ヘブライ8章
しかし、今、わたしたちの大祭司は、それよりはるかに優れた務めを得ておられます。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヘブライ8章6節
8章の中心にある主張を一言で表せば、約束は新しくされている、です。その新しさは、私たちに与えられた大祭司である主イエスの存在において明らかになっています。
そのような新しさは、比較によって語られます。一つは地上における祭儀であり、もう一つは天においてキリストによって行われている祭儀です。2節には「主がお建てになった聖所また真の幕屋」という言葉があります。主イエスはそこで私たちのために執り成されます。一方、律法に基づく地上の祭司たちとその働きについては、5節に「天にあるものの写し」とあります。旧約律法に基づく祭儀は、本体である天のキリストの幕屋の影のようなものだ、と言います。
地上の祭儀は「更にまさった約束」、「更にまさった契約の仲介者」主イエスによって新しくされました。それゆえ8節以下で、エレミヤ書31章の言葉が引かれています。「見よ、わたしがイスラエルの家、またユダの家と、新しい契約を結ぶ時が来る」と。この新しい契約はキリストによって既に成立し、私たちはこの新しい約束を私たち自身の中にもつものとされ、神と共に生きるものとされています。したがって、私たちの目の前の困難と、内なる恐れは過ぎ去るものとなっています。
【祈り】 神よ、大祭司イエスによって、私たちも、心にあなたをお迎えできるものとされましたことを感謝します。