2月9日(日) ルカ5章1-11節
すると、イエスはシモンに言われた。「恐れることはない。今から後、あなたは人間をとる漁師になる。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ルカ5章10節
多くの人が主イエスの言葉を聞こうとして押し寄せてきたので、漁を終えて網を洗っていた漁師に、岸から少し漕ぎ出すよう、主イエスが頼みました。夜通しの漁を終えた後でしたが、漁師は主イエスのために舟を漕ぎ出しました。話を終えられた主イエスが、今度は沖に漕ぎ出して網を降ろすように言います。長年の経験を積んだプロフェッショナルである漁師たちには、これが無駄なことであることが分かっていました。ところが、実際に網を降ろすと、網が破れそうになるほどの魚がかかり、2そうの舟をいっぱいにしました。
魚のことを知り尽くした漁師であるからこそ、これがただ事ではないことがわかりました。漁師シモン・ペトロの反応は「わたしから離れてください。わたしは罪深い者なのです」でした。人間の存在を遥かに超えた聖なるお方が自分の前に現れたことを悟ったのです。「離れてください」と願うしかありませんでした。
そんな彼らに、主イエスは「あなたは人間をとる漁師になる」と言われます。罪のゆえにどこへ向かっていくのか分からない人びとを、網で舟に引き上げるように、主イエスのもとに引き上げる働きです。自分の罪深さを知る者たちが、主の働き人として召されるのです。
【祈り】 主よ、わたしも罪深い者です。それでもなお、あなたの働き人として召してくださり、感謝します。