2月7日(金) 申命記20章
「あなたたちの神、主が共に進み、敵と戦って勝利を賜るからである。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 申命記20章4節
この章には、征服のための二つの軍事作戦が記されています。第一は、神の民が約束の土地から遠くの町を通過するときのものです。まず町に降伏を促し、受け入れない場合に限って彼らは町を包囲して攻撃します。町の男性は殺し、分捕り品を奪い取ることができました(10〜15節)。
第二の作戦は約束された嗣業の土地を攻撃するときです。このとき、町は包囲され、町の住民をすべて「滅ぼし尽く」すことが求められました(17節)。町の住民の悪い行いを真似ることがないためです。
神は「万軍の主」として戦われます。神の民は主の道具として用いられます。主は神の民の戦いを通して戦われるのです。ただし「滅ぼし尽くす」ことは、およそ約束の土地を得るための限定的な命令でした。また、申命記20章の戦いの律法は、神の国を証しすることが目的で、その時代にだけ限定して与えられたものでした。
新約時代の私たちは、神の国に国籍を持つ者として、この世のただ中で霊的な戦いに召されています。主は私たちの霊的な戦いに、共に進み、戦ってくださいます。キリストは言われました。「あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている」と(ヨハ16章33節)。
【祈り】 信仰の盾、救いの兜によって、わたしを守ってください。また、祈りによって目を覚まして戦えますように。