2月3日(月) 申命記18章
あなたの神、主はあなたの中から、あなたの同胞の中から、わたしのような預言者を立てられる。あなたたちは彼に聞き従わねばならない。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 申命記18章15節
モーセは特別な預言者でした。「二度とわたしの神、主の声を聞き、この大いなる火を見て、死ぬことのないようにしてください」と民が求めたため(16節)、モーセは神と民の間に立つ仲保者となりました。主は友のようにモーセに語りかけました(出33章11節)。モーセは神から直接、御言葉を聞き、神に従うよう民を導きました。
対照的に、「あなたの間に、自分の息子、娘に火の中を通らせる者、占い師…に伺いを立てる者などがいてはならない」と主は告げて(10節)、神をコントロールしようとする教えをしりぞけられます。個人や国家の危機において、こうした手段に頼る者がいました。進退窮まったサウル王は神でなく死者に伺いを立てました(サム上28章)。偽預言者も神の名を悪用します。主の名前を用いるため、人びとは本物であるか迷います。しかし、語られた預言が「実現しなければ、それは主が語られたものではない」と言われます(22節)。偽物は恐れなくて良いのです。
モーセのような預言者、神と人との間に立つ預言者が与えられる約束はイエス・キリストにおいて成就しました(使3章22節)。真理そのものであるキリストが地上に来てくださいました。私たちに与えられるキリストの言葉はすべて真実です。
【祈り】 キリストの真理の言葉を深く知り、心から従うことができますように。