2月3日(月) 申命記16章
男子はすべて、年に三度、すなわち除酵祭、七週祭、仮庵祭に、あなたの神、主の御前、主の選ばれる場所に出ねばならない。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 申命記16章16節
約束の土地に着いたとき、年に三度、主の選ばれる場所で祭りを行うよう、神がお命じになりました。第一は過越祭です。アビブの月の深夜、神に導かれ、民はエジプトを脱出しました。大慌ての出発を忘れないように酵母のないパンを食べること、脱出前夜のように犠牲の動物を夕方に屠ることが命じられます。神は昔の出来事をリアルに再現することで恵みを思い出すように命じます。二つ目は七週祭で小麦の刈り入れを祝う祭りです。三つ目は仮庵祭。40年間もの長い間、神の民が荒れ野をさまよったことを覚えるのです。飲食に必要なものすら事欠くような中、神の民はそれでも支えられました。
年に三度の祭りを通して、神は信仰共同体の記憶を新たにされます。祭りによって共同体が建て上げられます。一つところに集められ、祝うことで元気になるのです。過越祭と仮庵祭では、行き詰まりの危機的な状況を神が打開してくださったこと、七週祭では、当たり前にしがちな自然の規則性の中にも神の慈しみがいつもあることを思い起こします。
「息子、娘、男女の奴隷…と共に喜び祝いなさい」(11節)。原文ではそれぞれに「あなたの」が繰り返し付けられています。独りぼっちはいない。恵みは皆で一緒に祝うのです。
【祈り】 毎週行われる礼拝で、あなたからの慈しみを兄弟姉妹と一緒に覚えささせてください。