悩める者の祈りを顧みられる主

2月1日(土) 詩編70編

神よ、わたしは貧しく、身を屈めています。
速やかにわたしを訪れてください。
あなたはわたしの助け、わたしの逃れ場。
主よ、遅れないでください。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編70編6節

この詩編の詩人は、主が自分の苦しみをご覧になり速やかに助け出してくださることを切に訴えています。彼は、苦境にあって苦しむ者を見捨てることなく必ず救い出してくださる主に期待し、「主よ、遅れないでください」と祈るのです。

 困難が降りかかってきたときに、私たちはどのように祈るのでしょうか。自分の思うように運んでいるときには神の恵みだと感謝できるかもしれません。けれども、少しでもうまくいかなくなると、神は助けてくれないのではないか、助けが遅れたらたいへんだという恐れに捕らわれてしまうことが起こりがちです。

 ルカによる福音書に、弟子たちが乗った舟が激しい突風に襲われた場面が記されています。おぼれ死んでしまうかもしれないとおびえる彼らに、主イエスは嵐を一声で静めて、「あなたがたの信仰はどこにあるのか」と問われました(ルカ8章25節)。弟子たちの叫び求める声に、驚くべき力を持っておられることを明らかにしてくださったのです。

 予測できない不安や恐れが世界を覆っています。その中で主の守りも支配も見えなくなってしまう私たちです。けれども、主は確かに生きておられ、私たちが気づかないときにも共にいてくださる、心強いお方です。

 【祈り】 きょうもわたしの小さな祈りを聞き、遅れることのない助けを与えてくださる主に信頼できますように。

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