1月23日(木)ヘブライ4章
だから、わたしたちはこの安息にあずかるように努力しようではありませんか。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヘブライ人への手紙 4章11節
ヘブライ人とは、元々、遠くからやってきた者という意味があります。つまりは、旅人です。旅人は、次の目的地に向かって進む者、遣わされる者でもあります。
この意味で、ヘブライ人への手紙は、神から遣わされた使者であるお方イエス・キリストが、天の聖所、王座におられること、永遠の大祭司であることを覚えつつ、天の召しにあずかっている兄弟たちに、地上の生涯の目的地をはっきりと示すものです。約束の地カナンという地上の目的地が示している型は、永遠の安息にあずかる天の御国です。ですから、「さもないと、同じ不従順の例に倣って堕落する者が出るかもしれません」との警告は、ただ、終わりの日に御前に立つことを覚えることにおいて正しく受けとめられます。永遠の安息に至る道は、この地上の教会の歩みにおいては、ただ、神の裁きをその身に負われたイエス・キリストの苦しみと試練において獲得された救いにのみ、求められるのです。
十戒の第四戒は、霊的安息を象徴しています。それは、安息日を守ることによって救われることを教えているのではなく、安息日の主であるイエスの中に完全な安息を信じる者たちに与えられる安息を約束するものです。「この安息にあずかるように努力しようではありませんか」。
【祈り】 安息日の主よ。永遠の安息に憩う日まできょうを大切にして励みます。