ヨハネ1章4-5節 暗闇の世に降りて来られた光
言の内に命があった。命は人間を照らす光であった。光は暗闇の中で輝いている。暗闇は光を理解しなかった。(ヨハネ1:4-5)
クリスマスを記念するこの季節は、一年でもっとも日が短くなる季節です。一日、また一日と暗闇の時間が長くなることを感じ、落ち込みや不安を覚えることも少なくありません。歴史の中で、クリスマスは、このような季節に祝われるようになりました。
ヨハネは、主イエス・キリストの福音を「初めに言があった」と書き始めます。創世記の語り始めを思い起こさせます。ロゴス讃歌とも呼ばれるこの御言葉は、主なる神が人間を造られ、命を与えられたことを伝えています。
ヨハネは「言の内に命があった。命は人間を照らす光であった」と語ります(4節)。「暗闇は光を理解しなかった」(5節)とあるとおり、歴史の中で神が言によって、御心を示してこられたにもかかわらず、光を理解しない、私たちの闇の現実を語ります。神の独り子の降誕は、人の罪がすべてを覆い、人びとが神の御心に目を上げることのできない時代の中で輝く、確かな光です。この輝く光こそ、神から与えられた一番のプレゼントです。
冬至の日を境に、暗闇は短くなり、光の時間が長くなります。神の御心が示された恵みの時代に、日々語られる神の御言葉に耳を傾けてまいりましょう。
【祈り】 主イエスの降誕をとおして、あなたの御心をお示しくださり、感謝いたします。